ソラシス は、現在準備中です。
2021/11/28 08:15
こんにちは。店長のおかたむです。
「児童虐待防止推進月間」として、児童虐待について度々綴られていただきましたが、今日は最終日になりそうです。
今回は、店長が児童虐待についていろいろ勉強する中で、「もっと知りたい」という方へオススメの本を紹介します。
虐待されていた側の方が書いた本が２冊、様々な虐待事件の事例を用いて考察したものが１冊です。
１）虐待の子だった僕〜実父義父と母の消えない記憶〜
先日ご紹介したYouTubeチャンネル”Three Flags”.
そのメンバーの1人でもあるブローハン聡さんの著書です。
ブローハンさんは、フィリピン人の母親と日本人男性の間に産まれました。
実父は他に家庭のある人で、ブローハンさんは婚外子でした。
そして、その後同居する義父から長時間にわたる暴力を受け続けます。
仕事で家を空けることが多い母親が不在中に繰り返される虐待。
この本は、そんなブローハンの生い立ち、虐待のこと、それを経ての現在のことなどを自伝的に語られています。
（暗い本ではありません。）
様々な経験を経たからこそ、現在のブローハンさんが愛に溢れ、利他的な活動をされていらっしゃることに結びつきます。
個人的に驚きなのが、激しい虐待を長年受けていながらも、彼がとてもまっすぐで誠実な人柄に育っていること。
彼自身、それを「母の深い愛を受けたから」と述べており、親からの愛情がどれだけ人間の心の栄養、肥料、水になっているか。
また、この本からは、今社会問題にもなっている「無戸籍児」や「孤立している子育て空間」についても考えさせられます。
子どもは地域で見守り、育てていきたいと大人として反省させられる内容でもあります。
２）誰もボクを見ていない 〜なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか〜
2014年に起きた埼玉県川口市祖父母殺害事件。
祖父母を殺害したのは17歳の少年。
今も獄中にいるその少年の手記をもとに、この少年がどのような環境で生まれ育ち、この事件を起こすまでになったかが書かれています。
日常的に少年が受けていた虐待の詳細が赤裸々に綴られており、胸がしめつけられます。
児童虐待だけではなく、あらゆる社会課題がこの事件により浮き彫りになっています。
事件についてよくご存知ない方は、こちらの動画で予習されてみてください。
この本についても語られているので、この動画をご覧になって、原文に興味をもたれた方は書籍を手にとってみてください。
３）児童虐待から考える 〜社会は家族に何を強いてきたか〜
この本は、ルポライターの杉山春による著書。
これは主に4つの児童虐待事件を取材し、その背景について客観的に考察された本。
児童虐待が起きる背景は複雑に絡み合っています。
親自身のこと、子供の特性、そして環境要因。
これらが絡み合い、ふとした瞬間溢れるように指導虐待というのが起こるのだな、というメカニズムを知る上でも読んで欲しい本です。
いかがでしたでしょうか。
児童虐待は、これを読んでいるあなたの周りでも起きています。
家の中の閉ざされた空間は、外からは見えません。
だからこそ、近隣の人たちが互いに気を掛け合い、ひとりひとり”違和感”を大事にすることが大切です。
「最近あの子見かけないなぁ」
「よく泣き声がするなぁ」
「最近ママの顔色が悪いなぁ」
「知らない男性がよく出入りする家だなぁ」
「子どもを連れて夜遅く帰ってくるなぁ」
自分の”いきすぎた正義”ではなく、ちょっと違和感のあることがあったら、その家族に声をかけてみたり、
警察や児童相談所へ相談してみるのも、児童虐待という観点では大切なこと。
こまっていても「大丈夫です」と言ってしまうのが人間。
だからこそ、利害関係のない第三者からのアプローチが必要な場合があります。
あなたが今日から何ができるか、このブログが考えるきっかけをご提供できていたら幸いです。
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