2021/11/22 11:51

こんにちは。店長のおかたむです。

児童虐待防止月間にちなみ、虐待が社会問題として注目されてきた日本にも希望が持てる話題です。

先進的教育で取り上げられることが多い、北欧の国スウェーデン。
IKEAなど、日本人にも馴染みのある国でもあります。

「子育てしやすい国」「父親の育児が当たり前」とされ先進的福祉国家として知られていますが、
なんと40年前は、”体罰”として子育てで”暴力”が使われていました。
今の日本と近いかもしれません。

しかし、この40年で虐待が減り、国民の意識も変わってきたという変化がありました。
今日は少しご紹介。

1)体罰禁止を法律化

1979年、スウェーデン政府は体罰を法律で禁止化。

その結果、子育てにおける体罰意識が高まり、体罰件数も激減。

では、どうやって国民意識を高めていったのでしょうか。

その周知のために徹底した啓発キャンペーンをご紹介します。


2)政府主導で啓発キャンペーン

具体的に政府が実施した啓発キャンペーンがこちら

①全世帯に体罰禁止の冊子を配布
虐待意識は、自分で情報を取りにいく高い意識を持つアクティブ層ではなく
周りからの情報を遮断し閉じこもってしまう環境で子育て中の家庭に起こりやすい
とされています。

そのため、政府はまず全世帯に体罰禁止の冊子を配布。

子育て世帯だけではなく”全国民が”体罰への意識を持てるよう刷り込んでいきました。



②牛乳パックに虐待禁止メッセージを掲載
そして市販されている牛乳パックにも、啓発メッセージを掲載。

どんな家庭でも、牛乳は必ず買って飲むというのが目のつけどころで、
買い物、毎日の生活の中でもそのメッセージを刷り込んでいく戦略をとりました。

上記①②は、主に子育て世帯に限定しない、全国民への意識付けの戦略です。



③絵本や学校の授業での導入
そして今度は子供たちへの教育です。

自分の家庭の中しか知らない子供にとって、物心ついた時から虐待に晒され続けると
それが当たり前のように思えてきてしまいます。

しかし、絵本や学校の授業の中で子供たちが虐待について学ぶことで
自分がされていることをに違和感を感じたり、周りの大人へ自ら助けを求めやすく
虐待早期発見につながりやすくなります。

子供が声を上げやすい環境を作ることで犯罪防止にもなります。

特に、隠れたところで起きやすい”性的虐待”の早期発見には、非常に効果的です。



④出産前後の親へのアプローチ
ほとんどの親は、自分が子どもを持つまで、”子育て”へのイメージを持てない人が多いのではないでしょうか。
(私自身もそうでした。)

このアプローチでは、産婦人科など今から出産を迎え「親」になる段階の人たちへ
子育てについて、虐待についての意識を高めていってもらいます。

妻は妊娠中から身体的変化もあり、産後もホルモン変化によりどんどん”母親化”していく一方、
夫は身体的変化もないまま”父”になりきれない。

その結果、妻だけの”孤育て”環境ができやすい、というのは私自身も自分の子育てから感じています。

そのズレから夫婦の歯車が狂っていき、妻が追い詰められたり、夫婦のパワーバランスが崩れると
そのストレスが弱い子供へ向けられやすくなりがちです。

そのため、今から親になる大人たちへも啓発を行っているのは、とても理にかなっていると思います。



以上
福祉先進国スウェーデンでの虐待率低下の成功事例でした。


日本は「隠」の文化がある上、男性の家庭参加がまだまだ後進国。


この点、スウェーデンのようにすぐに効果は見えにくいかもしれません。

でも、日本でも希望はあります。
現在、日本では体罰が禁止されるようになりました。

ここから30-40年後は現在のスウェーデンのように、虐待が起きにくい子育て環境になっているかもしれません。


でも、こう願っていても何も変わらないので、今を生きる大人たちが声をあげていくしかないです。

私がこうしてブログで発信するのも、周りの人たちへの”すりこみ”です。笑



↓もっとすりこまれたい方は、この動画でぜひ復習ください。↓
朝の支度時間中、勤務先への移動中、夕飯づくり中・・・
カジュアルに見られますよ。^^




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