『児童虐待防止推進月間』です。

今月は、度々この問題について発信し、読んでくださる皆さんと今できることを考えてみたいと思います。

近年「児童虐待」という言葉を耳にすることが多くなりましたよね。

「虐待」という言葉だけが一人歩きしてしまっている感がありますが、児童虐待とは何を指すのでしょうか？

「児童虐待」は主に4種類あるといわれています。

（下図：厚生労働省HPより引用）

「虐待」というと、殴る、蹴るといった暴力を思い浮かべるかもしれません。

でも、実際はそれは全体の1/4程度で、半数以上は「心理的虐待」です。

子育て経験者は実感すると思いますが、自分と別人格の人間を育てるというのは、本当に大変。

特に、生まれたばかりの赤ちゃんは未熟で、何も自力ですることができません。

昼夜問わず、泣くことでしか感情表現ができず、親の生活リズムは崩れ、寝不足になりながら、子供の世話をしなければなりません。

寝不足や疲れている時って、無性にイライラしたりしませんか？

子育ては、常にその状態が続きます。

特に、生まれたばかりの赤ちゃんを育てている親はそのような状態。

そうするとどうなるかというと・・・

・子供が可愛く思えなくなる

・イライラして子どもに手をあげてしまう

・こどもを放置してしまう

これらのストレスがこどもへ向けられる行為を「児童虐待」といいます。

【参考になる動画】

今、核家族化で、お隣に住む人の顔も知らない時代。

家という閉ざされた空間で子育てしている人にとっては、誰にでも起きる可能性のあることですよね。

そういった背景もあり、虐待加害者は「実母」が一番多いんです。

自分の命をかけて産んだ我が子を虐待してしまう。

胸がえぐられるような悲しい現実ですし、そういう孤立した子育て環境に陥りがちな日本で、環境改善は急務だなと思います。

最近の傾向として、母親の交際相手、再婚相手の男性と実母両方が虐待してしまうケースがあります。

これは、母親が一人では経済的にも精神的にもこどもを養えず、男性に経済的サポートを受けている時など、

母親とその男性間のパワーバランスが崩れている時に歯止めがきかなくなります。

実際、そうした実母が虐待を止められなかったケースは報道されていますよね。

「最低な母親だ！」みたいな世間の声があげられいますが、私は違うんではないか、と思います。

お母さんの心身の限界、一人でこどもを養うことができないため男性に依存するしかない状況があるのではないか、と思います。

「男に逆らうことで生活できなくなる恐怖」を、誰にも相談できなかったのではないか。

最近の虐待事件を見ていて、そんなことを思うんです。

あなたはどう思いますか？

虐待被害にあう「こども」といっても年齢は様々ですが、0〜18歳までを「児童」といいます。

では、この中で一番虐待被害件数（児童相談所へ報告されているもの）が多いのはどの年齢層の子か、ご存知ですか？

実は、「小学生」が一番被害が多いんです。

「虐待死」に至るのは、未熟な0歳が多いのですが、虐待被害を一番多く受けているのは、小学生が一番多い。

幼児期が終わり、自己主張が激しくなったりする時期で、親のいう通りにならない時期でもあるからかもしれません。

こどもは地球の未来です。

子どもは、のびのび、健康に元気に過ごす権利があります。

国連では、以下４つの権利が「こどもの権利」として定められています。

どれも、大人がこどもをコントロールしようとすることで侵害される権利ではないでしょうか

自分でもこどもにやってしまってること、学校でもよく見受けられるもの、様々な場面でこどもの権利が守られていない場面が多く見受けられるのではないでしょうか。

もし、周囲で「ん？これは？！」と思うようなことがあれば、児童相談所が24時間体制で対応しています。

虐待通告でんわ「１８９（いちはやく）」へ電話してみましょう。

自分でも止めたいとわかっていても、虐待をやめられない親御さんもいるかもしれません。

通告はそうした親御さんとお子さんを手助けできる方法でもあります。

※掲載した統計、図は厚生労働省のHPより引用

以上、今日は日本における「児童虐待」の現実についてお伝えしました。

今月はこうして「こども」に関する情報を積極的に発信していこうと思っています。

ご感想、ご質問などあれば、Twitterのコメント、DMなどお気軽にいただければうれしいです。

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