2021/09/09 11:00

最近、気付いたらこどもの社会課題ネタばかり書いてる。

それだけ私のとって、こども達、そして子育て中の母親が取り巻く環境というのは、自分の課題でもある分、他人事とは思えないのだ。

現在、ソラシスの事業として児童養護施設にいる子供たちへ当店のドライフルーツをお裾分けできる権『こどもギフト』を発売中だが、これをきっかけに自分なりに勉強する中で、児童養護施設に関わる事業をしている様々な人たちの存在を知った。

勉強として見始めたYouTubeチャンネル『THREE FLAGS』の活動もその1つ。このチャンネルは、児童養護施設についてよく知らない人にもわかりやすく、当事者たちが向き合ってる課題を発信しているチャンネル。

これは、児童養護施設で育った3人の若者が、当事者として児童養護施設の実態、子供の虐待・貧困といった日本社会を取り巻く子供の問題をテーマに議論していく番組。

「児童養護施設ってどんなところ?」と言う基本的な情報から今子供たちを取り巻く環境がどのようになっているか、というのを3人の視点から考察していて、実体験も交えとても勉強になっている。

深刻な内容ではなく、ラジオ番組のような、3人のお喋りを気軽に観られる番組で、普段触れることが少ない児童養護施設やそれ以前の虐待やネグレクト等、子育てを取り巻く課題を「自分事」として考えるのに、最高の番組だと思う。

チャンネル登録し、番組を視聴するだけで、広告費の一部が児童養護施設を応援する団体へ寄付できる。個人的に、こうした広告収入の使い方っていいなぁって思う。YouTuberが外車買ったり、御馳走食べたりするのに使われるより。(贅沢も必要だけど。)

メンバーの一人、山本昌子さんのTwitterは↓コチラ↓

また、もっと応援したい人は月額500円からスポンサーにもなれるので、自分のできる範囲で応援してあげてほしいと思う。

【スポンサーになりたい方はコチラ】

ここまでTHREE FLAGSのことばかり書いたけど(笑)、彼らはソラシスとは全く面識もないし、私が個人的に応援したいだけ。彼らの番組を見ればわかるのだけれど、彼らには並々ならぬ使命感を感じる。

0歳から乳児院、児童養護施設で育ったまこちゃん(真ん中の女性)。親の虐待により、途中から施設へ預けられたBROさん(右のイケメン)。親の事情で1年だけ施設へ預けられ、その後片親と一緒に暮らしたライトさん(左側のオーバーオールのリーダー)。

3人とも育った環境が全く違うんだが、こうした生い立ちを、誰が見ているかもわからないYouTube内で自己開示するのは、非常に勇気が要る。自分が親と離れて暮らさなければいけない状況であったり、幼い頃虐待を受けていたりした場合、その過去を肯定できない人が多いし、その生い立ちに苦しみ続ける人も多い。そんな中、その過去をひっくるめて「自分だからできること」を発信し続ける3人の声に、大人として耳を傾けない理由がない。

3人は「施設の現状を世の中の人にもっと知ってほしい」、そして今施設で暮らす子供たちへは「こうした世界がある」「こうした選択肢や考えもある」と動画を通したメッセージを発信し続ける根源は、社会への愛であったり、使命感なんじゃないかと思う。

自分のためではなく、社会で生きる大人へ「あなたたちはどうしますか」と問題提起し続ける姿。彼らの活動を今後も応援したいと思うし、もっと沢山の人たちへ情報や想いが届けばいいなぁ。

私自身、保護を受けたりすることはなかったが、幼い頃に親から激しい暴力を受けていた。真冬に業務用冷蔵庫に何時間も閉じ込められたり、真夏には真っ暗で蒸し暑い車のトランクに何時間も入れられたり。殴られ、蹴られ、泡をふいた姉弟の顔は今も忘れられない。何十年経った今も、トラウマで苦しむ家族もいる。

親には「そんな話、人に言ったら笑われるから、外ではするな」と言われ続け、外で話すこともなかった。でも、こうして外にSOSを出せず、助けてくれる大人と接点を持てないがために、安全な場所で暮らせない子供達は、この瞬間も沢山いると思うと、本当に辛い。

だから、周りの大人が今の日本の中に存在する児童虐待の問題、その後の心の問題を知ることが、まず大切なんじゃないかと思うのだ。その「知る」方法として、このチャンネルはぜひたくさんの人に見て欲しい。そして、自分のできることから行動して欲しい。

最後に、彼らのチャンネルの中で、ぜひ見て欲しい動画があるのでシェアしたい。

これは、2014年に起きた川口市祖父母殺害事件(昨年公開の映画『MOTHER』の原案)について3人の考察を語っている。ここで取り上げていたのが、犯人である当時17歳だった少年への取材に基づくノンフィクション本『誰もボクを見ていない』。

ここに、この少年がどういう生活を強いられ続けていたのかが書かれている。本当に人とは思えないような生活で、はっきり言って母親が毒でしかない。でも「棄てられるんじゃないか」という気持ちと隣合わせの共依存状態で、母の指示に従い祖父母を殺害した上でお金を奪ってしまうのだ。

この動画の最後に、現在服役中のこの青年の手記が紹介されている。

本に書かれているもの、そして最後に番組宛に書いた手記が2つ。この記事を読んでくださる方には、是非それらに耳を傾けながら読んで欲しい。社会で生きる大人たちへ、強烈に訴えてくる内容だ。

こうした問題提起をしてくれるTHREE FLAGS。ぜひ、彼らを応援しながら、皆さんも日本の未来に何ができるか、考えてみませんか


★ソラシスジャパン ドライフルーツ『こどもギフト』★児童養護施設の子ども達へ、無添加ドライフルーツを贈りませんか★

★クラファン挑戦中の施設出身者の声を聞いてみませんか★

(「お話聞いてみたい」という方は、記事にスキいただけると嬉しいです)

※この記事は、店長おかたむのnoteを加筆、修正したものです。