2021/02/01 19:42

アフリカの隠れたヒト、コト、モノをお届けするソラシス店長のおかたむです。


早いもので2月スタートですね!

月初ということで、気持ち新たにやっていきましょう。^^


これまで、ドライフルーツのことばかり発信し続けてきたブログでしたが、

今日からは少し当店について、私の想いについて、少し知っていただきたいと思いこれを書いています。


その理由というのは、私がこのオンラインショップを始めたのは、ずっとある想いがあったからです。

そして、その想いも含めて製品だと思っていただきたいからです。


私は事業をしていて、こんな質問をいただきます。


・なぜアフリカなんですか?

・なぜドライフルーツなんですか?


確かに、なぜ遠いアフリカから、わざわざドライフルーツを輸入するのか?

日本なら、タイ、フィリピンといったトロピカルフルーツの産地が近くにあるじゃないか。


そう思う方も多いと思います。確かに、仰る通りです。

アフリカは、物理的距離も遠く、物流コストも高いから、ビジネス上は東南アジアから仕入れた方が安い。

(ちなみに、当店のドライフルーツ、コストの約半分が輸送費です!!)


でも、なぜ、わざわざアフリカから仕入れるのか?


それは、アフリカが日本から遠く、入ってくる情報も製品もかなり偏りがあるからです。

そういった偏った情報と、限られた製品を元に私たち日本人が思い描くアフリカ大陸というのは


”暗黒大陸。”


私は、そのイメージを壊したかったからです。


日本で報道されるアフリカ諸国の情報といったら、


テロ、紛争、貧困、少年兵、HIV/AIDS、治安悪い、虫を食べる民族、優秀なマラソン選手・・・

この程度ではないでしょうか?


きっと、まだこの写真のイメージをお持ちの方もいるかもしれません。


【写真】現在のナイジェリア内で起こったビアフラ戦争期のこどもたち(私の夫の民族です。)

でも、現在は国連や国際NPO/NGOの働きにより、こうした環境下で暮らしている人は、

ずいぶんと減ってきています。


大型ショッピングモールはでき、人々は自動車に乗り、スマホを持てる生活をしています。

人々の暮らしは、以前より豊かになっています。

→参照:書籍『ファクトフルネス』


でも、そういうアフリカの一面って、なかなか報道されません。

なぜなら、アフリカ大陸って、日本から遠いし、欧米と比べると邦人も少ない。

南米のように日系の移民がいるわけでもないし、文化的な共通点も少ない。


行く人もいないから、情報も少ない。

つまり、アフリカって、人々の関心が低い大陸。


企業も、自動車会社を中心に少しずつ進出は進んできていますが、政情やインフラの問題で

大手でも進出のハードルが高め。大企業からすると、ハイリスク、?リターン。


でも、私が個人的に出会ってきたアフリカ諸国の人々は、自国に誇りを持っており、

チャレンジ精神に満ちていて、自分の国のポテンシャルを信じている人が多い。

とても暗いイメージの大陸とは思えないんです。


私も、一度だけナイジェリアへ行きましたが、とても活気があり、人々のエネルギーが交ざり合い、

「生きる」ということへの執着、懸命さがすごい国だと思いました。


色んなところから色んな音がして、色んな方向から人がどんどんやってきて、どこを見ていいかわからないほどの活気。

「政府の腐敗さえなければ、この人たちエネルギーを使ったら、物凄いことができそうだ」

直感的にそう思いました。


だから、現地で彼らへ何かを教えたり、支援するんじゃなくて、対等なパートナーと一緒に何かやりたい。

そう思いました。


そのへんの私の夢に関しては、私のnoteに詳細を書いております。

ご興味ある方がいたらお目を通してくださると嬉しいです。


海外へ行ったことがある人なら、誰でも感じることだと思いますが、「日本人」というだけで

「あの素晴らしいSONY, PANASONICのテクノロジーの国か!」と賞賛されませんか?


人によっては「日本のアニメは素晴らしい!」「日本の漫画は素晴らしい!」と、

日本をベタ褒めする海外の人も大勢います。


※余談ですが、私が20年前に海外へ行った時は、南米、ヨーロッパ諸国の友人が『キャプテン翼』を絶賛してました。

これはフランス語版かと思いますが、翼くんはOliver、岬くんはTomという名前です。


それは、日本人が製品や作品を世界へ、主に影響力の強い欧米へ向け発信していっているから。

結果、多くの人に伝わっているから。


アフリカだって、現地の素晴らしいヒトや製品があります。

この数年は、欧米の大学や大学院を出たアフリカ諸国の若者が、祖国でスタートアップとしてビジネス界を

牽引しています。


だから、アフリカのそうした輝く製品や作り手を、日本へ発信したい。

そう思ってこの事業を創めました。


日本に入ってくるアフリカの情報というのは、国連やグローバルNPO/NGOが伝えている

”国民の〇%が、1日1ドル以下で暮らしています”

といった情報が多いため、どうしても、それがアフリカの全てのように思い込みがちです。


でも、それがアフリカの全てではないし、便利とはいえない生活でも、自国民であることに誇りを持ち、キラキラと

エネルギッシュに生きている人たちが沢山います。


そして、日本にいるからこそできることとして、


現地でつくられる高品質な製品を日本へ紹介、販売することはできる。


そう思ったんです。


原産品を届けることで、現地の売上に貢献できますし、現地の人たちともっと対等にパートナーとして繋がることもできる。

そして、具体的なモノがある方が何よりわかりやすいし、使う日本人も愛着が湧きやすい。


【写真】ガーナのココナッツ農家さん。美味しいココナッツをありがとうございます。


そして、サプライヤー探しをしていた時に出会ったのが、今販売しているガーナ産のドライフルーツです。


サンプル輸入、味見、コスト調整、輸送方法の確認、サプライヤーとのウェブ面談など、様々な過程を経るにあたり、

一番スムーズに進んだのがこのガーナのWad社でした。


ただスムーズに進んだから、というのが決め手ではなくて、一番の決め手はWad社の「理念」そして「製品の品質」でした。


この話は、長くなるのでまた後日書かせていただきますね。^^


そんなこんなで、色々なタイミングが重なり、アフリカ発の製品やヒトを届けるためにこのショップをオープンいたしました。


まだまだ影響力が足りていませんが、まずはこのドライフルーツで

「こんなに美味しいものがアフリカにあるの?!!」

と、日本の皆さんへ驚きをご提供し、ガーナと少しでも繋がる体験をお届けできればなぁ、と思っています。


今後、現地と繋いだオンラインイベントを開催し、実際に食べたお客様とつくり手が繋がる体験をご提供できればと

思っていますので、スケジュールを組んだらまたお知らせしますね!


長々書きましたが、今日は当店がスタートした想い等を少し書かせていただきました。

少しだけでも、わかっていただけたら嬉しいです。


こうして、アフリカのことや、当店の内側の部分も、少しずつ書いていければと思います。^^

今日もお読みくださりありがとうございました。